やまやが厳選しておすすめする、
世界のワイン専門通販サイト

「魔法の谷」の神秘が宿るワイン タバリ

チリとワイン
南北に細長いチリは、北部は赤道に近いが南部は南極に近い氷河地帯にまで達する。6000m級の高山連なるアンデス山脈と太平洋に挟まれた、隔離地形でもある。首都サンチアゴを含む中部周辺はヨーロッパに多い地中海性気候や西岸海洋性気候である。さらにはフンボルト海流の影響で涼しい海風が入るためヨーロッパと比べて涼しく、日照時間は長い。ヨーロッパのワインメーカーが自国と季節が逆のチリでもワインを造っている例が少なくないのは、この地のワイン造りの適性を物語っている。
気候風土以外でチリのワイン史上大きな出来事を3つ挙げてみたい。ひとつめは、16世紀にボルドーから苗木が持ち込まれ、ワイン造りが始まったこと。これは2つめの出来事への伏線であり、後のワイン界にとっても大きな意味を持つこととなる。 その2つめとは、19世紀にフランスを襲ったフィロキセラ禍。害虫被害によりぶどうが絶滅に瀕しワイン造りが途絶えそうになった時、注目されたのがチリ。あの時遠く離れた地へ移植され健全で純粋に保たれてきたボルドールーツの苗木がフランス本国へと持ち戻された。壊滅的なフランスワインを復活へ導いたの立役者が、チリの苗木だ。 3つめには、1990年代以降の日本における「チリ・カベ」ブームを挙げたい。これをきっかけに日本で定着したチリワインは、2015年、日本への輸入量においてついにフランスを抜き、首位に立った。求めやすい価格と安定した品質のチリワイン人気は、これからも揺るがないだろう。
チリのワイン産地とタバリ
チリの主要なワイン産地といえば、まずは中部の首都サンチアゴ近郊で、チリワイン発祥の地でもあるマイポヴァレー。ほかには、中~南部セントラルヴァレー地方に属するラペルヴァレーとマウレヴァレーがある。いずれもアンデスから太平洋へ注ぐ谷間に沿って広がっている。タバリのあるリマリヴァレーは、チリ最北端のワインエリアだ。ここにタバリがひらかれた1993年ごろ、この地域にワイナリーはほぼなかった。今でも他の地区に比べ生産量こそ少ないが、ワインづくりに適したエリアとして注目されている。サンチアゴから北へ約400km。世界で最も乾燥していて平均標高は2000mにおよぶアタカマ砂漠の南端に近く、アンデス山頂から太平洋へと西から東へ貫くリマヴァレー。砂漠からの暖かく乾いた風と、太平洋からの湿った涼しい風の両方が入り込む。石灰質に粘土と砂利が混ざった土壌。昼暖かで夜は涼しい環境の下でゆっくりと成熟したぶどうは、複雑で力強さと上品さを兼ね備えたワインとなる可能性を大いに秘める。

タバリのすぐ近くには、先住民族による文化遺産がある。今から2000年以上前、アンデスを越え海を目指した先人たちが、その道すがら、この地域で宗教儀式などを執り行った形跡が残されている。これらの考古学遺産は国の歴史的遺産に指定されており、「魔法にかかった谷」と呼ばれる人気の観光スポットだ。
タバリワイナリーとワイン
リマリヴァレーの平均降水量は、年間90mmほどしかない。1990年代、新たに開発された灌漑設備を採用したことで、ぶどう栽培が可能となった。するとこの乾燥はかえって好都合で、ぶどうが病気にかかりにくく保ってくれるうえ、収穫時の降雨に悩まされることもない。加えて、海へとつながる地勢により発生する「カマンチャカ(Camanchaca)」と呼ばれる霧が、朝の冷たい空気や海からの冷たい風から畑を守る毛布の役割を果たしてくれるのだ。そんな厳しくもやさしい環境に育まれたタバリのワインだが、一般的なチリワインに比べ、全体に価格が高い。極端な差ではないが、低価格が魅力のチリワインとしては気にかかるところだ。
ただ、その分、語りたくなるストーリーが、飲んでわかるクオリティが、確かにある。タバリのワインは、ベーシックなペドレゴソシリーズからトップクオリティのペイヤンまで、個性別にシリーズ化されている。ペドレゴソには産地のポテンシャルや純粋さがそのままに映し出されており、品種の特徴が活かされている。その上にヴェタスバランカスやバランコといったシリーズが続く。タリネイシリーズでは、海に近く、ユネスコの生物圏保護区に指定され手付かずの自然が残る、タリネイの丘のぶどうが使用されている。ぶどうは毎朝立ち込めるカマンチャカの霧で守られて育つ。また、チリで唯一、純粋な石灰質土壌に植えられた畑でもある。
ペイヤンは、長年にわたる経験から見い出した、タバリで最高の石灰沖積地質区画のぶどうによるトップキュヴェ。ぶどうの生育具合をいつも注意深く観察しているからこそできる、個性を純粋に、最大限に引き出すワインづくりが自慢だ。
リマリヴァレー遺跡の古代人に
よる線画をデザインした
タバリのラベル
タバリのワイナリー建築には、この地の先住民族の伝統様式が取り入れられている。谷間での暮らしの知恵が、巧みに取り込まれているからだ。現地では「谷にかけられた神秘の魔法を、タバリはそのワインに封じ込めている」と言われているのだそう。歴史と自然、近代設備の調和。人が自然に溶け込み、その自然の恵みを人へ届ける。そんなサイクルの中で、このワインは私たちに届いているのではないか。このワインを飲むことで、私たちもそのサイクルの一部になれる気がする。遠い国の景色や風や土のにおいまでも、まぶたの裏に、頬に、舌に、心地よく感じさせてくれるワインだ。

タバリで扱うぶどう品種:シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、シラー、カルメネール、ピノノワール、ミュスカ、カベルネソーヴィニヨン、メルロー、ヴィオニエ
ページの先頭へ

 STOP!未成年者飲酒
 お酒は20歳からです。未成年者への酒類の販売は一切お断りしています。
Copyright © YaMaYa CORPORATION All Rights Reserved.